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バイオマスエネルギー

バイオマスは現在、石油、石炭、天然ガスに次いで世界で4番目のエネルギー資源です。世界の一次エネルギーの需要の15%、発展途上国で見ると30%以上を占めています。電力、熱、輸送用燃料を作れて、貯蔵できるバイオマスエネルギーは、海外では万能なエネルギーとみなされています。日本では林産廃棄物などが挙げられますが、量が少ないので発展途上国のバイオマス資源の活用が期待されています。

バイオマスエネルギーとは?

省エネ塾・バイオマスエネルギー

バイオマスは「太陽エネルギーを貯えた生物体」を意味する用語です。簡単には樹木や草などの生物体を作っている有機物をエネルギー源として利用するのが、バイオマスエネルギーです。バイオマスエネルギーは、再生可能エネルギーのなかで、ただ一つ炭素を含んでいます。木を伐採し燃やしてエネルギーとして使っても、その分だけまた植林すれば大気中の二酸化炭素のバランスを壊すことはありません。このことから、木質バイオマスを化石燃料の代わりに使って、化石燃料を減らすことで温暖化対策につながるとされ、注目を浴びています。



バイオマスエネルギーの歴史

皆さん、バイオマスエネルギーからエタノールが作られるって知っていましたか?エタノールと関連付けて、バイオマスエネルギーの歴史を少しだけ紹介したいと思います。

1908年 自動車産業の父と呼ばれたヘンリー・フォードが初めてT型のフォードを設計した際、主な燃料としてエタノールを考えていました。
1920〜1924年 スタンダード・オイル・カンパニーがガソリンに純粋なエタノールを少し混ぜて販売しましたが、当時、エタノールの原料として使われていたコーンの値段が高かったなどの理由から販売中止になりました。
1920年後半〜1930年 エタノール燃料プログラムが復活し、エタノールの利用を促進しようとしましたが、うまくいきませんでした。
1930年代 ガソホールというコーンで作ったエタノールを販売するスタンドが2000ヶ所以上できました。
1940年代 石油が安くなったことで、エタノール生産は中止に追い込まれ、アメリカ農業者も事業から離れていきました。
1979年 中東のオイルショックで、アメリカの人々がガソリンを求めていたとき、代替エネルギーがこの問題を解決し、エタノールにガソリンを混ぜたものがアメリカ市場に再導入されました。
1990年 空気清浄化改正法によって、一酸化炭素濃度が高い水準の地域では、酸化燃料の販売が認められました。それ以来、ガソリンにブレンドするエタノールの需要は高まりました。

バイオマスエネルギーの特徴

バイオマスエネルギーには、再生可能エネルギーであること・地域的に偏在しないこと・自然環境への影響が少なく、生態系と調和のとれた利用ができること・二酸化炭素のバランスを崩さないクリーンな自然エネルギーであることなどの長所があります。また短所は、供給に季節性がある、エネルギー密度が低い、水分が多く含まれているために発熱量が小さいなどといった点が挙げられます。

バイオマスエネルギーの利用方法

軽油代替燃料

菜種などから取れる植物油を化学処理して、液体燃料を作ります。これは、ディーゼル自動車の軽油代替燃料として利用されます。

バイオマスエネルギー発電

固形化燃料やガス化燃料などを発電に利用します。発電のための原材料となるものは、建設廃材などの木質の有機物、メタン発酵させた食品廃棄物から出るメタンガス、黒液という木材パルプを製造するときに出る廃液を濃縮したものなどがあります。

バイオマス発電所の問題点とこれから

各地で木質バイオマス発電所を建設する動きが広まっています。株式会社ファーストエスコは、これまでも山口県や福島県でのバイオマス発電所の建設を進めてきました。そんな中、平成17年7月に国内最大規模と言われる木質バイオマス発電所の着工を開始しました。運転開始は平成18年11月の予定です。少しずつ発電所の数も増えてきていますが、いまいちバイオマス発電そのものが普及していないのはなぜでしょう?その要因として、スウェーデンなどの自然エネルギー先進国と比べると、税制の未整備や木材搬出コストの違い、などの問題点が挙げられます。優遇措置でバイオマスの発電法が他のものと対抗できるようになれば、おのずと問題は解決されると思います。同時に技術の向上も図らなければなりません。技術が向上すれば、発電効率にも大きな影響を与えるでしょう。地球環境に優しいバイオマスエネルギーを、いかに効率的に発電し、上手に利用していくかが、今後の課題となっています。

バイオマスエネルギーの団体

バイオマス・ニッポン

政府のバイオマス・ニッポン総合戦略策定プロジェクトチーム。2002年12月に閣議決定されました。

新エネルギー・産業技術総合開発機構

経済通産省の特殊法人。ホームページ上からバイオマスに関する調査報告書をダウンロードすることができます。

新エネルギー財団

新エネルギー、地域エネルギー、未利用エネルギー利用のための調査・研究や導入・普及のための業務を行なっている団体です。

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